青色7号

思ったこと考えたことをひっそりこっそりそろそろと

来年

があるなんて、少し想像が難しい。

どうしても、来年が今年のように存在するということよりも、終わりが来てしまうことを考えてしまう。

きっとそれは、ナナサンの癖だ。

 

今日、ソウサンがイチゴ大福を作ってくれた。ホワイトデーということで。

ソウサンがソウサンになってから、ホワイトデーに毎年イチゴ大福を作ってくれる。

もちろん手作りだし、会える日で、ってことでホワイトデーから多少前後するが、欠かさず手作りを用意してくれる。

手作りだと、時間も手間もかかるだろうに、ソウサンは譲らない。

そして、ソウサンの手作りイチゴ大福がまた美味しい。だからつい甘えて手作りのイチゴ大福を楽しみにしてしまう。

甘さ控えめのナナサン仕様。味覚まで把握されている。びっくりだ。

(初めていただいたときは本当にびっくりした。)

 

ありがたいな、と思う。ホワイトデーにと何かしてくれることだけでも十分なのに、手作りで、それもナナサンが喜ぶように、と心をこめて、時間と手間をかけて作ってくれる。本当に嬉しいし有難い。恐縮である。

ソウサンがそこまでするのだから、ナナサンだってバレンタインに何かしているのだろう、そうお考えの方もいるだろう。

……手作りはここ最近出来ていない。

「来年は手作りできるかは分かんないけど、今年は作るよ、イチゴ大福」

ソウサンは、今年のバレンタインのチョコを受け取って、そう言った。

来年、手作りでお返しが出来るか分からないけど、でもホワイトデーは渡す、そう明言した。

来年って、1年は365日だぞ、それまで何があるか分からないじゃないか、と慌ててしまった。ナナサンの思考パターン。

でも、その来るか分からない来年を楽しみにして、自然に生活していけばいいのだろう。自然に生活する日々の積み重ねの結果、来年が来ていたら幸せじゃないか。

どうしても、「ずっと一緒にいようね」とか「絶対結婚記念日にお祝いしようね」とか、そういうかわいげのあることが言えない。

別に一緒にいたくないとか、ソウサンは信用できないとかそういうことじゃない。ナナサンが悪いだけ。

出来る限り一緒にいたい。けど、そんなこと言って、ソウサンを縛りたくない。

だから、出来る限り、でいい。出来る範囲で無理なく一緒に居続けてくれることが幸せだ。

今日、ソウサンのパソコンを見てびっくりした。数学に使うプログラムがたくさん入っていた。ナナサンにはちんぷんかんぷん。

でも、ソウサンが自分を高めるためにいろんなことを勉強していて、努力してるのは、パソコンの中身で分かった。

ソウサンがプレゼンに使ったパワーポイントのスライドを見せてもらった。二年間の集大成。まさに努力家で、向上心を忘れまいとするソウサンらしい仕上がりになっていた。簡潔で分かりやすかった。

本当に2年間でたくさんの人とかかわって、苦労して、苦手を減らしていったソウサンの成長記録のようだった。

2年間、ソウサンはとても生き生きしてた。楽しそうだった。そんなソウサンの姿を見て、彼の話を聞くのは嬉しかった。

だから、ソウサンには自由でいてもらいたい。笑顔でいてほしい。

これからもずっと、それを見ていたい。遠くからじゃなくて、近くで。

顔を合わせて、いろんなことを一緒に体験しながら。

 

こんなに「ずっと」を望むようになったのは、ソウサンが初めてだ。

ずっと、なんだかんだでバレンタインデーとかホワイトデーとかで美味しいもの食べて、休みの日に鉄道撮って、お散歩して、数学の話をして、本を読んでいたい。

どうせなら、一緒にイチゴ大福を作りたい。

ありがとう、ソウサン。