ブロッコリー

好物の一つ。さっとゆでて、ちょっと冷めたところでマヨネーズちょびっとつけてむしゃむしゃするのが好き。

むしゃむしゃ、なう。

ほっとくと一度に一株食べることもざらなので、多少苦情が入ることもある。

だが、カリフラワー、お前はダメだ。なぜ白いんだ。何だあのもさもさした大雑把な食感は。

 

本題に入る。

(ぶっちゃけ、このままブロッコリーの話でもいいくらいにはどうでもいい本題。)

ナナサンは、隙間も怖い。

引き出しとか、引き戸、カーテンとかがうっすら開いているのが怖い。

要するにこじらせた閉所恐怖症である。

では、ナナサンの部屋は、きちっとピタッと閉じられているかというと、残念ながらそうではない。

 

うっすらと開いているのだ、押入れが。

 

押入れ、といっても、押入れの大きさではない。もっと大きい。けど、クローゼットとは言い難いので、押入れと呼ぶ。そいつが、ぴったり閉まらないのだ。

微妙に、うっすらと開いている。その隙間の向こうはもちろん真っ暗な世界だ。

これが異様に怖い。もちろん中に収納してあるものは自分で把握しているし、奥にお札が貼られているわけでもない。やたら高さがあることさえ除けば普通の押入れ。

が、隙間が、真っ暗な隙間が空いている、それが怖い。

 

ナナサンはこの隙間とどうやって向き合うか、考えた。

現在、隙間に相対して寝起きしている。むくりと体を起こすと隙間と目が合うようにしている。

怖くないわけない。最初は怖いから、起きた時に隙間に背を向ける形に寝る場所を変えた。しかし、

「頭が!隙間に近いじゃないか!!」「頭もがれるやん!」

さらに怖いフォーメーションだと気が付いただけだった。

だが残念ながら、隙間と平行に寝るために家具の配置を変えられない。無理すると、本の雪崩が起きた時に顔面直撃の悲劇が待っている。

 

という紆余曲折を経て、自室の隙間と付き合っている。たまにわざと覗き込んでみる。

広がるのは収納物を飲み込んだ真っ暗な空間だけである。

何もいないし、おかしなものと目が合ったことはない、今のところは。