tranquilizer

トランキライザー

先ほどの記事と同じ名前です。

本当はこちらの内容を書こうとしていたのですが、勢い余って書かずに更新してしまいましたので、こちらでは少し真面目要素も足して書こうと思います。

 

トランキライザー精神安定剤のことです。

ここでは本来の用法から外れて、ひとまず、心を落ち着かせてくれるもの、という意味合いで使っていきます。

 

現在のナナサンのトランキライザーは、ソウサンと紅茶と本と音楽です。

紅茶と本は自分の意思でどうにでもなるし、ある程度なら手に入れることも可能だし、手に入れたら逃げることもない。ほしい時にいつだって使える。

ソウサンだけは、違う。一人の人間だから。ソウサンにはソウサンの人生なんだから自由に生きてくれ、と常々言っている。

だからこそ、ほしい時にいつでも手元にあるとかそういう次元ではないし、逃げられるリスクだって0じゃない。ナナサンがソウサンを信頼していたとしても、確率が完全に0になることはない。信頼と理論は別物だ。そのうえで信頼している。

 

10年前少し自由になったナナサンのトランキライザーは紅茶と本と音楽だった。

当時は、自分を守るためのものだから、自分の意思でどうにかできないものなんかをトランキライザーにできない、そう固く信じていた。

ライバルみたいに、カンフル剤にはなれど、栄養ドリンクにこそなれど、トランキライザーにはできないと。

自分でどうにかできないものに依存しないようにしよう、自分の世界にいろんな人間が出入りされたらたまったものじゃない、と、自分の世界の内と外をきっちり区別した。

ナナサンの中で一番親しい友人は高校の同級生(それもかなり少数)である。

彼女らしか入らない内側に、ソウサンは入っていた。もちろんすんなりとはいかないし、今までかなりトラブルや危機もあったが。

自分の信条がああだから、ソウサンをトランキライザーにするつもりも毛頭なかった。

けれど、ソウサンは志願したのか、やらざるを得なくなってしまったのか(確実に後者だが)ナナサンのトランキライザーになっていた。

全くもって不思議な存在である。奉仕の心◎である。

 

10年前のナナサンが現状を見たら何と言うのだろう。驚きで言葉も出ないかもしれない。

「あれだけ不確定要素は安定剤から排除しろと言ったのに。せいぜい逃げられないようにしなさいよ。」と憎まれ口をたたくだろう。

ごめんね、若ナナ、でも今は今で幸せだよ、きっと。長生きは若ナナが予想してた通り難しそうだけど。