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最にして高という話

なんだ、このタイトルは。

いつもの語彙力不足をこじらせたまま興奮状態に陥っているだけです。

文字の通り、最高でした『さあ、気ちがいになりなさい』

星新一が絶賛し、また学ぶところの多かったであろうフレドリック・ブラウン

星新一の訳だから彼の雰囲気が出て当たり前なのだが、読んでいて「この作品から着想を得たであろうショートショートがあったな、確か」と思わせる箇所が随所に。

もう静かな興奮である。

ショートショートの神様、なんて安易に呼ぶことをきっと星氏はよしとしないのだろうが、彼の残した業績は紛れもなく偉大であるし、他の作家の追随を許さないことに変わりはない。

彼は訳者あとがきで、フレドリック・ブラウンのことを「ふしぎな作家である」と評している。読者からしたら、星氏も十分に不思議な作家だ。同じテーマについて全然違う作品に仕上げることが不思議の所以ならば、星氏もまるで地球に住んでいないかのような作家である。火星から地球に物語を書きに来ていたのではないか。そんなことを言うと、「せっかくの旅に物語を書くなんていうあんな苦しいことはしたくない」とも言いそうだが。

一体どこに1000編を超えるショートショートを生み出すアイディアがあったのか。

「苦しみぬいた結果でしかない」と冷静な答えが返ってくるのかもしれない。

彼もまた「ふしぎな作家」フレドリック・ブラウンに並び立つほどの「ふしぎな」そして愛すべき作家である。

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