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取引

創作

男は願った。

「終わりのないものがほしい、不老不死になりたい」と。

 

尽きることのない金銭があれば最高だ。

しかし老いることのない体さえあれば、金銭を稼ぐことができる。享受する様々の悦楽。

 

そんな男のもとに、一人の男が現れた。

何も変わったところのない、普通のスーツ姿の中年男性。

「あなたの願い、叶えてさしあげましょう。」

「なんだ、お前は。酔っぱらいはどこか行け。」

「全くの素面ですよ。」

「ならばさては悪魔だな。願いを叶える代わりに魂を、とかぬかすんだろう?」

「いえ、悪魔というよりはただのちょっとした魔人です。あなた様のもとに残りますが、あなたはその体を手放すことになります。その体は不老不死には耐えられませんから。」

「不老不死の体と交換、ということだな。」

「そのように捉えてもらって結構です。」

「魂と引き換えではないとすると、金か?」

「いえ、お代は頂戴いたしませんのでご安心を。」

「そんな、人を不老不死にするという夢物語を慈善事業でやっているのか」

「そうではありませんが…。何か交換で、というならば、あなたの要らなくなった体をいただきましょう。」

「そんなものでいいのか。不老不死になったら必要ないからな。」

「では、契約成立です。早速叶えましょう。目を閉じてください。1、2、3…」

 

男は後悔することになる。

確かに終わることも老いることもない世界だ。

 

だが、自分が円周率になった今、どうやって楽しみを見出すのか。

今は、一日でも早く円周率の計算が終わることを祈るばかりである。

射干玉の

闇が深いナナサンです、こんばんは。

ぬばたまの、は夜や闇を表す枕詞です。

ソウサンに「思ってたより闇が深かった」と言われました。

それまで、(本能的に無意識に)隠せていたらしいことに安堵。

 

それはさておき。

昨日の「ひとつまみ」、ソウサンに解説したら引いてました。まぁそうだよね。

でも、今日昼休みとかに新しいネタとか考えてたけど、大抵バッドエンドか、ブラックな話か、登場人物が人間じゃないかのどれか。作風偏りすぎだろ。

もう少しさわやかな、幸せな話書けないのだろうか。まず書けそうな話を練習していったら書けるかな。

というか、そもそもまた創作を書くつもりなのかっていうね。

ホント誰も得しない、ナナサンの備忘録になっちゃってるからね。

まぁ、次の話を書けるか、も怪しいのだけど。

 

鉄分補給がしたいよー、なナナサンでした。

 

時刻表

前記事で少々薄気味の悪い小話を書いてみました。

発想、こういうのばっかりだな、と苦笑しています。まぁ、いいか。

 

さて、日常ネタに戻ります。

ここででてくるイニシャルは仮名です。本物のイニシャルではありません。

今日、係でバスの路線図の話になりました。

Rさん「あれ?毎年、誰かほしいとか言ってる人いなかったっけ?」

ナナサン「はいっ!あたしです!」

RさんYさん「でも、ナナサンバス乗らないよね?(笑)」

ナナサン「あ、まぁ、はい(笑)」

Rさん「まぁナナサン路線図オタクだからね」

Yさん「そうなの?!」

ナナサン「いや、そういうわけではないんですけど、まぁ…(笑)」

 

ナナサンは乗り物酔いします。本人もびっくりするくらい。

路線図をもらうのは学生時代の名残です。

それほど頻繁に使わなくなってからも、乗り鉄お散歩とかで微妙に活躍します。

路線図オタクですが、バスは射程圏外です。

確かに、時刻表よりは路線図のが好きなので、Rさんのいうことに間違いはない(笑)

 

そして、貨物の時刻表を、今年は買ってしまおうかと悩んでいます。

そもそも、貨物はナナサンの鉄道趣味の守備範囲に入っていなかったのですが、最近寝台列車の牽引車が貨物転用されていて、ついつい気にしてしまうようになりました。で、貨物の時刻表が一般流通してて、本屋さんで手に入るという衝撃の事実を知ることとなったのです。

貨物なんてかなり深い沼だからそこにまで手を出したら、本当に追いきれないからダメと自制していたのですが…

完全に買う方向で心は傾いています。

時刻表で調べて、駅で迎え撃つとか、最高じゃないか…!!

(そうすると、大抵乗用列車の方がホーム側を走るのでかぶっちゃうんですけどね)

駅じゃなくても迎え撃てるかもしれない…!

憧れのあの車両とかこの車両は果たして、自分の生活圏内を走っているのか分かるじゃないか…!!

(予想だと走ってないんだけどね)

 

鉄道のことを考えると、何でかよく分からないけど幸せになれるから、日本の鉄道すごいし、ナナサンの単純さにも驚く。

変態の一種かもしれない。

そんな気持ち悪さを内包して、ナナサンは今日も自分に暗示をかけている。

今夜こそ、途中で起きないで眠りたい。

おやすみ、世界。

(とか言いながら、記事更新したりするんだよね。)

ひとつまみ

創作

ふむ、こんな味だったか。

私は目の前の寸胴鍋に向かって呟いた。

中身はいつものスープ。好物だからよく作る。

だから手順に狂いなどないし、材料もいつもと変わらない。強いていうなら少し具材がいつも以上に私好みだが。

二人分作るのが習慣になっているので寸胴鍋で作ってしまった。そこもいつも通りだ。

が、いつもと違うのが、今日はスープを食べる同居人がいないということだ。

寸胴で作れば余ってしまうのに、私としたことが。

おすそ分けするようなご近所さんも残念ながらいない。

比喩ではなく近くに民家が建っていない場所に住んでいる。

その方が静かでいい。材料を調達するのにも支障はない。

器に移して冷蔵庫で保存、という方法もあるが、私はそれを好まない。

このスープは、その場で平らげるから旨いのだ。

 

同居人はこのスープが好きだった。だから、味や品質が変わらないよう製法や材料も変えないように苦心した。このレシピは門外不出だ。もちろん同居人も知らなかった。

同居人は、いわゆる恋仲、というものだった。同居人はツキという名前だ。私は彼女のことを好いていた。が、残念ながらツキはもう帰ってこないだろう。

この家に荷物はそのまま残っている。どうしようか。戻ってきてくれればいいのだが。ぜひこのスープを食べさせてやりたい。今日のは特別だ。

 

さぁ、時間通り煮込んだし、完成だ。

スープ用の深い皿によそう。

 

いただきます、ツキ。

今日は一番おいしいスープだ、きみのおかげで。

二人だけの秘密の味は少ししょっぱい気がした。

変わんないね

久しぶりに、少々スピッツさんの歌詞のお話。

 

今日は、ローテク・ロマンティカ。

 

これ、何なんでしょう。ナナサンは、人間の恋愛だと思っています。

ローテク、の反対はハイテク。これは相対的です。ハイテクなものよりさらにハイテクなものが登場したら、それはローテクになる。

今、世の中はどんどん加速的にテクノロジーが進化していっています。ペッ◯ーくんとか自分で学習するんでしょ?ナナサンより賢い、絶対。

それでも、人間は言葉を交わして仲を深めて、恋愛していく。別にスマホ振ったりしてカップルになるわけじゃない。

そこはずーっと、ローテクなまんまなんです。

人間が言葉や文字を使い始めた時に、愛を語らうのはそりゃハイカラで、デートの約束を文字で取り付けるのはそりゃハイテクだっただろう。そんな時代から変わらないのだ。びっくり。

どんなに恋が上手くいかなくても、上々の首尾だったとしても、心臓というエンジンは絶え間なく動き続ける。アイドリングモードとかそんなハイテク存在しない。ひたすらふかすだけのローテク仕様。

 

ナナサン、ここの歌詞が一番好きです。

本当は犬なのに サムライのつもり

地平を彩るのは ラブホのきらめき

 

理想と現実は違うね。地平を彩る、ってきたら、華やかな夜景や何かきれいな景色かな、って思うんだけど、ラブホ。あえてのラブホ。

あの、ごてごてして、まぶしいけど下品で、けばけばしく現実離れした装飾とネオン。現実がそこにあるんだよね。でも、きらめきって言葉。

何て言うのかな、ちょっとユーモラス。

「恋は首尾よく行ってないし、カノジョ作ってラブホに行く、そんなことが出来たらなー、けど現実そんな上手くいかなくて、近所の地平はカノジョを連れていける美しい夜景じゃなくて、ごみごみラブホ建ってるけどさ、いやーでもうらやましいよ、ラブホ。」

っていう、欲望が隠しきれずに出ちゃったのかな?という感じ。

「ホンネ出てるよ!しまってしまって!」っていう感じ。

平凡な世界に生きる人間のリアルを見たような、そんな親近感というかほほえましさというか。

 

でも、ラブホでオンナノコと寝ている間は気持ちが大きくなって、なんかこう万能感があるっていう描写なのかな。だから地平を彩るのはラブホのきらめき、なのかな。

でも華やかな夜景じゃないけど、ラブホなうです、ラブホだけどね、っていうことなのかしら。そこに可笑しみを見出してるのかしら。

 

でも写実的に描写しないから、生々しさはなくて、ユーモアとして聴いていられる心地いい距離感。

 

でも、足で触りあってるんだよな…。なんていうか、グレーな関係の女の子と寝ているってことなのかな。

俺だけに笑って、とか言ってるし。

なかなかに難しい。言葉にセーブ掛けなければどんどん話が広がるんだけど、それに比例してどんどん話がしもい方向に行ってしまうので、この辺で止めておきます。

このブログは全年齢対象だからね!(何の自信だ)

ここで言いたいのは、ローテクなのは人間の恋愛にまつわる諸々ってことと、

ラブホのきらめきっていう部分、いい言葉のチョイスだよね、っていうこと。

 

それでは。

名誉欲とか功名心とか

スイカのめいさんちー

西瓜は嫌いなのにこの歌が頭から離れないナナサンです、どうもこんばんは。

 

人間誰しも程度がどうであれ、名誉欲とか功名心を抱えてるんだな、と思いました。

ナナサンの父は結構見栄っ張りなので、きっとその系譜を受け継いでいるし、なんか各種の性格診断の中に、名誉欲があるとか、人から良く見えるかを大事にしている、的な文は大体入ってきます。きっとナナサンは名誉欲が強いのでしょう。

 

功名心と上手く付き合うのは難しいな、と思います。

物欲と戦うには、他の安いもので我慢するとか、お金が貯まるまで待つとか、食欲で代替するとか、何か方法があるし、他の欲望も大抵代替手段とか、打ち勝つ方法とかあるけど、功名心って難しい。

功名心を満たすのには、周りの調和を乱す必要がある。周りと同じでは功名心は満たされない。周りより抜きんでていないといけないのだから厄介だ。

食欲も物欲も自分自身で満たすことが出来るけど、功名心は他者を巻き込まないと満たされないのが特徴。

そして、その欲望を満たす手段は多岐にわたるから大変なことになっていたりする。

お金使ったり、人間関係の調和を壊したり。

満たされるかどうかが他者に依存してしまうから、期待と結果の不一致も多い。だから満足できなくてフラストレーションが溜まる。

 

どうやってコントロールするのか。

正直ナナサンはいまいち分からない。ナナサンは幼少の頃から目立たないように生きてきたから。大したことないのに自分を誇示するものではない、と放任主義のナナサン家で珍しく厳しく言われてきたことの一つだ。

(因みにあとは、字を誰が見ても読める字で書きなさい、いただきますとごちそうさまでしたは必ず言いなさい、位)

だから、見栄っ張りの系譜は受け継いでいる自覚もあるのだが、功名心が芽生えて、それをコントロールする、という訓練をしないで成長してしまったらしい。

とにかく相手を立てて、謙虚にふるまうことを心がけて生活していった先に、功名心の自制というものが存在するのかもしれない。

今は、幼い頃に別の訓練をストイックにやってしまった間訓練出来なかった、未履修のカリキュラムに取り組んでいるのかもしれない。

きっと誰しも、そんな状態なのだろう。

大抵の人が履修をする必修カリキュラムというものが人生の時期によってある程度は決まっているけど、それ以外のカリキュラムはその人の人生によって異なるから、その時未履修になっているものを履修しているのかもしれない。

だから、ナナサンがすでに履修しているものでも他の人は履修していない、その逆もある。

そんなもんなのかもしれない。

 

スイカの名産地は、メロンは育てられないかもしれない。

スイカもメロンも育てられるのが当たり前でもないし、両方育てられないのが当たり前か、というとそうでもない、というところか。

え?ナナサンはメロン好きなのかって?

メロンも嫌いです。

ミモザ

今日も帰ってきたらホカホカのひざ掛けが迎えてくれたナナサンです、こんばんは。

(訳:今日もつけっぱで出かけてしまった)

迎えてくれるものがあるって、イイネ!(開き直り)

 

今日は、係の先輩と二人でランチしました。誘ってくださったので、ルンルンでご飯食べました。

その先輩は、かわいくて、いつも笑顔で、いつもオシャレで、いろんな流行とかトレンドとか押さえてるから話題も豊富で、仕事もできる。人当たりもよくて社交的。いろんなところに目が行き届いて、まさに気が利くって感じ。面倒見のよさもピカ一で、でも言うべきところは誰に対してもパパッて言える。

お客様の立場にたって考えるのがとても上手で、どうしたらできる限りお客様の要望に応えられるか、それだけじゃない、その背景とかお客様についていろんなことを考える、それも瞬時に。

アドバイスする時も、こうした方がいいよ、こうやって、とサッて言ってくれたり、ちゃんと考えなきゃいけない局面では、「ここはこうだったと思うけど、ナナサン、どう?」って問いかけてくれる。「こうした方がよかったんじゃないかな」と気づかせてくれる。

ずっと追いかけてきたつもりだった、けど、ぜーんぜん。

もうそろそろ、ナナサンが先輩と初めて会った時の先輩の職歴になりそうなんだけど、そこにすら追い付いてないし、先輩はこの1年でパワーアップしたから差は開いてばかり。

すごい、そんな一言で片づけたくない、大好きな先輩です。

 

その先輩とお昼食べながら、ずーっと他愛のない話してました。お互いの仕事の不安とか。

先輩は、部署を異動になりました。

そりゃ、ナナサンとしてはずっといてほしいけど、先輩のキャリアとか幸せとか考えたら、異動した方がいいだろうし。

最後に、ということでご飯を食べました。

その時間は、ご飯を誰かと食べることが苦手なナナサンにとっても、ほどよい緊張のもと流れていきました。

先輩にとって楽しかったかは分からないけど…

楽しかった時間なのに、何より誘ってくれたことが嬉しくて、やっぱり先輩大好きで、いろんなことを思い出して、今文字打ちながら涙流してる変な状態。

帰り道に「ナナサンなら大丈夫だよ」って言ってくれた先輩に「先輩みたいになりたいです」って、出かかったけど自然と引っ込んでいきました。

だってまだ全然追い付けてないもん。先輩みたいにはそう簡単になれない。それだけすごい人だったからこそ、簡単に口にしてはいけないような気がしてしまった。

 

いろんなことがあって、先輩に迷惑をかけ、嫌な思いをいっぱいさせてしまった、最悪の後輩です。

でも、先輩のことを追いかけていきたい、そう思っています。

今までお世話になりっぱなしで、ありがとうございました、じゃ済まないんだけど…

ありがとうございました。